平成16年の法改正により、屋内消火栓の代替設備として設置できます。屋内消火栓に必要な貯水槽・ポンプ・非常電源及び配線・配管が不要です。これにより設置に係わるコストを大幅に削減することが可能になります。一般的に屋内消火栓設備を設置する場合、数百万円単位の金額になります。パッケージ型消火設備であれば1基数十万円で足りますので、既存の建物に設置する場合、費用の面でかなりの優位性があります。
消火薬剤、放射用ホース及びバルブ類をボックスにパッケージした消火設備です。コンパクトであり、配管不要である為、設置場所の制約も少なくなります。メンテナンス性にも優れ、ランニングコスト削減にも一役買います。また、パッケージであるが故に施工性も良好であることから、施工費も節約できることでしょう。
性能面でも1人で消火作業が可能である為、むしろ屋内消火栓よりも使い勝手がよいのではないかとさえ考えられます。
工場などへの設置例
さて、いいことずくめのパッケージ型消火設備ですが、設置する為には一定の条件をクリアしなければなりません。
●設置できない用途
・車庫、駐車場、航空機格納庫
・倉庫
・地下街、地階、文化財、
アーケードなど
●設置可能な面積と階数
1.耐火構造の建築物
地上6階まで
延べ面積3000㎡以下
2.耐火建築物以外
地上3階まで
延べ面積2000㎡以下
●無窓階でないこと
床面積に対して窓などの開口部の
面積合計が1/30以上確保されて
いなければならない
内部は消火薬剤のボンベ、加圧ボンベ、ホース、バルブ類から構成されています。赤色表示灯のみ電気配線する必要があります。
写真はヤマトプロテック製YPS80C
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